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新型コロナウイルス感染拡大による医療関係者の人手不足を解消するため、退職した医師や看護師が、続々と医療現場に復帰している。ウォール・ストリート・ジャーナルが3月31日、報じた。
ニューヨーク州のクオモ知事は、同州では同月29日時点、7万6000人の退職した医療関係者から復帰の申し出があったと発表。
ブロンクス区のアルバート・アインシュタイン・がんセンターで20年以上前に看護師を引退したローラ・ベンソンさん(60)は現在、感染者に対して、電話で診察を行うボランティアとして復帰。また医療関係者の子どもを専門に預かるデイケア施設で、子どもたちの体調管理や定期検査を行っている。ベンソンさんは復帰した理由を、「患者が苦しむ様子を見て、居ても立ってもいられなくなった」と明かした。
一方、引退した医療関係者の復帰を、反対する声も上がっている。州の公衆衛生の専門家は、復帰しているほとんどの医師や看護師が、同ウイルスに感染すると重症化する可能性の高い、高齢者であると懸念している。
同州にある13の医科大学は人手不足を解消するため、4年生の卒業時期を早め、医師として配属させる予定だという。
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